は じ め に
 『健康』のための運動とはいっても、漠然とした『健康』というだけでは、必ずしも長期にわたって継続することは容易ではありません。「やせるため」とか「キレイに泳げるように」とか「腰痛の予防」といったハッキリとした目的も必要でしょう。そんな目的に適うように、各章毎にテーマ設定をしています。


8-6 怪我の応急処置

 ラグビーや格闘技などのコンタクトスポーツでは往々にして怪我の発生があります。プールやスポーツクラブでは少ないのですが、エアロビクス中に足をくじいたり、プールで脚がつる(こむらがえり)ことがあります。慌てずに適切な処置をしましょう。応急処置を知識として知っておくことは、いざというときに自分や周りのヒトの手助けができるというだけでなく、自分自身や家族を怪我から守るという“事故未然防止思想”を知らず知らずのうちに身につけることでもあります。

怪我の応急処置の基本は「RICE(ライス)」。基本的応急処置の4項目の頭文字です。
est=レスト(安静) 心を落ち着け、腫れや出血を防ぐため
ce=アイス(冷却) 血流を滞らせ、腫れや出血を抑え、痛みを麻痺させる
ompression=コンプレッション(圧迫) 血流を滞らせ、腫れや出血を抑え痛みを麻痺させる。
levation=エレベーション(高挙) 患部を心臓よりも高く保ち、血流を滞らせる

『脚がつった!』(こむらがえり)“こむら”とはふくらはぎのことで、ふくらはぎ(下腿三頭筋)が収縮し、強く痙攣した状態で強烈な痛みを感じます。筋疲労時や寒冷時、ミネラル欠乏時に起こります。応急処置としては、ふくらはぎのストレッチが基本です。但し、ふくらはぎが強く収縮していますから、急激にストレッチ(引っ張る)すると筋断裂(微細筋損傷)の恐れありです。ゆっくりと徐々にストレッチしてください[写真下]。
すぐに痙攣は収まりますが、力を入れてふくらはぎを緊張(収縮)させると、またつってしまうことがあります。しばらくは、ストレッチをしながら様子を見ます。微細筋損傷を避けるため、ふくらはぎを揉むのはやめましょう。


9-1 有酸素運動とマシントレーニング
 
 有酸素運動とは、体の中に酸素を取り込みながら心地よく汗を流す程度の全身運動のことです。一般 的にはウォーキング・ジョギング・水泳等があげられますが、無理な運動をすると逆に体へのダメージが大きく故障の原因にもなり得ます。頑張りすぎず、程々にしておくことが長続きするコツかも……  運動すると、血液の循環が良くなって体の中にたまっている疲労物質(乳酸)を酸素が分解してくれます。又、汗が体の中の老廃物を外へ出してくれます。だから有酸素運動をした後は、気持ちが良くストレス解消にもなります。  トレーニングジムでは、いろいろなマシーンを使って有酸素運動が出来ます。紹介しましょう。
エアロバイク
簡単に言えば普通の自転車を固定式にしたものです。テレビを見ながらのんびりこげます。様々なトレーニングプログラムが搭載されていますのでご自分にあったトレーニングが可能です。
ステップマシーン
階段を登る感覚のマシーンです。ステップに乗り足踏みします。通 勤時の階段の登り下りがこれですごーく楽になるかも?
ランニングマシーン
ベルトの回転に合わせて、ウォーキングからランニングまで可能です。クッション性も優れているため道路を走るよりも膝や腰へかかる負担も軽減されます。又、雨の日でも、暑い日でも天気に関係なくトレーニングが可能です。

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