呼吸のサイクルは重要です。基本は2分の一。左右何れかの側でプルのフィニッシュに合わせて呼吸します。変則的に3分の一とか4分の一などもありますが一般的ではありません。呼吸回数をできるだけ減らしたほうが良いと考えてはいけません。
呼吸の仕方が上手でないと呼吸回数を減らした方が楽かもしれません。あるいはローリングの仕方が違っていても同様です。呼吸回数を減らすのではなく効率的な呼吸やローリングの練習をすべきです。
「長い距離を楽に速く」泳ぐためには呼吸は2分の一が効果的です。躯幹(胴体)筋を有効に充分に使って泳ごうとすればローリングを行なうことが必要です。本来は左右対象に大きなローリングで泳ぐべきなのですが、必ずしも現実的ではありません。何れかの側だけでも良いからしっかりと60〜90度までローリングする事が正しい考え方です。ストローク毎に呼吸側で60〜90度までローリングし躯幹筋をフルに使って泳ぎましょう[写真(1)]。3分の一の呼吸だとローリングが左右何れもが中途半端になってしまい、また、カラダの周りに出来る波が乱流となってカラダをドラッグ(引き戻す)します。
酸素摂取効率という面からも2分の一程度の呼吸テンポがふさわしいと考えられます。
筋肉への均等刺激を求めるのであれば、25mとか50mといった一定距離での呼吸方向の変更で対応すべきです。